原子力周辺機器関係

一般的にはSUS製の箱形容器に窓板（アクリルパネル）を取付、数対のグローブが設けられ、気密雰囲気で内部の機器及び計器の操作を行います。

小規模なものは、塩ビで製作される場合もあります。

アルゴンガス雰囲気用として、気密性能を高め、ガス精製機を付属したものもあります。

内装設備の操作性、保守性まで考慮したオーダーメイドのグローブボックスを得意としています。

又、内装設備はもとより、ダブルドアーシステムを組み込む事により、原料の受入れ搬入から搬出まで気密を保ちながら行う事ができます。

一般的には空気雰囲気であるが、不活性ガス雰囲気でも設計・製作できます。

1. 溶融塩用グローブボックス(2.4m3）：1基
2. 合金調整用グローブボックス(2.4m3）：1基
3. 搬出入グローブボックス(0.93）：1基
4. アルゴンガス精製装置：循環量　50　m3/H

以上により構成されたアルゴンガス雰囲気グローブボックス

ダブルドアシステムは、気密を保持した状態での物品の搬出入が可能な扉を用いたシステムです。
ダブルドアシステム関連機器には、ダブルドアシステムを組み込んだグローブボックス、セル等があります。

放射性物質等を取扱うような気密を要求する設備において、設備の内外から物品を出し入れする場合、気密を保ったまま物品の取扱いが出来ます。その為、設備外への汚染防止に有効です。

原子力発電所で発生する洗濯排水を受ける洗浄排水タンクの中に貯まる固形物（塵埃、錆、服の糸屑、人体の垢成分等）を液体サイクロンによる固液分離法を用い除去する設備です。 原子力に限らず排水中の固形物処理にも利用可能です。

他、用途により設計・製作も受け賜ります。

1. 液体サイクロン、各種タンク、ポンプを一つのパッケージに収納し、装置全体を移動させることが出来る構造となっており、他の場所での利用も可能です。
2. 本装置導入によりこれまで苦慮されていた廃水処理系統に設置されているフィルター及び逆浸透に使用されている逆浸透膜の長寿命化が可能となり廃棄処分していた同製品の減容に寄与しています。

1. 洗浄排水処理量：１０ｍ3/日
2. 液体サイクロンの捕集効率：スラリー粒径２５μm以上に対し、９０％以上

電気ボイラの蒸気発生原理は、電極間の水に交流の大電流を流し、水の電気伝導度と電気抵抗を利用して、水を直接加熱昇温させ、蒸気を発生させます。

• 空焚きの心配がなく、安心・安全
• 無煙・無ガスで環境にもやさしい

• 燃料輸送も燃料貯槽も不要

量子科学技術研究開発機構殿では、核融合エネルギーの早期の実現に向けた幅広いアプローチ活動の一環として実施されるサテライト・トカマク計画において、

超伝導トカマク装置（JT-60SA）の建設が行われています。

クライオスタット上蓋は、JT-60SAのトカマク本体を真空断熱するためのクライオスタットを閉止するためのものです。

＜JT-60SA計画とは＞ ⇒ https://www.qst.go.jp/site/jt60/5150.html

1. 直径     12m
2. 高さ       3m
3. 総重量  60トン